漢方治療の特徴
1. 複数の症状に効果を認め、
多彩な症状がでやすい女性の治療に相性がいい
女性はライフステージや生理周期によって、ホルモンバランスが大きく変化する特徴があり、多彩な症状を認める傾向があります。例えば、のぼせ、生理不順、イライラ、便秘といったばらばらの症状を一度に認めることがありますが、それらの症状に対して一つの漢方薬での治療が可能です。西洋医学でこれらの症状を治療するためには、ピル、精神安定剤、下剤といった複数の処方が必要になりますが、漢方であれば一つの処方のみですべての症状の改善が期待できます。
2. どこの病院で診察を受けても
異常がないと言われてしまう方にも効果が期待できる
腹痛やめまい、だるさやふらつき、指のこわばりなど様々なつらい症状があって病院を受診してもどこにも異常がみつからないといわれ、悩まれている患者さんがいます。現代の医学においても説明がつかない病態は存在するので、それは現代医療の限界ともいえます。そういった患者さんに対して西洋医学とまったく異なるアプローチで治療を行うことで症状の改善が期待できます。
3. 漢方は即効性がありますが、
一人ひとりの体質をみて処方を決める必要がある
意外と思われるかもしれませんが、漢方の治療には即効性があります。患者さんの中には、漢方薬は長期間飲み続けないと効果がないと考えて我慢して内服を続けている方がいます。しかし、漢方は一人ひとりの体質によって効果が異なりますので漫然と処方を続けるべきではありません。まずは2週間から1か月程度内服してみて、目にみえた効果がない場合は、体質にあっていないと判断して処方の中止・変更を検討します。
当院では体質に合わせた漢方薬を投与し、一人ひとりの症状の経過をみながら処方の調整を行っていきます。
4. 冷えやむくみなどの体質改善を通して、治療効果が期待できる
様々な体の不調や症状は冷えやむくみなどの体質からきていることがあります。たとえば、冷え性の方の腰痛や指のこわばりは、体を温める作用のある生薬が含まれる漢方薬を使うことで症状の改善が期待できます。また、浮腫みやすい方の片頭痛やイライラは利水効果のある生薬が含まれる漢方薬で症状の改善が期待できます。
5. 妊娠中の様々な症状の治療や妊活、不妊治療にも応用できる
冷えやホルモンバランスを整え、妊娠しやすい体をつくることに適した漢方薬があります。また、妊娠中のつわりやめまい、動機などの治療が難しい様々な症状にも効果が期待できます。人工授精や排卵誘発などの一般不妊治療との併用も可能です。妊活から妊娠中~産後のケアまで様々な症状に対する治療が行えることも漢方の特徴の一つです。
よくあるご質問
はい。漢方は患者さんの体質に合わせて処方を変える性質上、治療効果を確かめるために行われるダブルブラインド試験が行えません。また、日本独自の治療になるため、世界的な大規模スタディが組まれておらず、そういった点ではエビデンスに乏しい治療になります。しかし、逆に現代医学の枠にとらわれることなく治療を行えます。現代医学と漢方医学のいいところの両方を取り入れて治療することをお勧めします。
はい。保険が使えます。当院で行う漢方医療は日本の保険医療に認められた処方のみですので、すべて保険診療が可能です。生薬を独自で配合したクリニックオリジナルの漢方治療は行っておりません。保険診療の範囲内での漢方治療で十分効果が期待できると考えています。
漢方は独特の匂いと味があり、それは生薬によって異なります。Xという漢方が苦手でもYという漢方は大丈夫といったように人によって許容できる漢方が異なります。一般的に味が苦手な漢方は体質に合わないともいわれておりますので、味が苦手かどうかは治療効果を判断する材料の一つになります。錠剤の漢方もありますが、当院は伝統の処方形式である粉末剤を主に採用しています。
症状にもよりますが、ご自身の症状を説明できるお子様には漢方治療が可能です。処方量は年齢、体重、症状により適宜調整しますが、成人量の1/4~2/3程度の分量が目安になります。漢方は独特の風味がありますので、服薬補助ゼリーやジュースやヨーグルトなどに混ぜて内服する方法があります。
漢方は副作用が少なく安全に使用できる薬剤ですが、まったく副作用がないわけではありません。西洋医学の内服薬と同様に、アレルギーや肝機能障害、間質性肺炎、偽性アルドステロン症などの副作用が報告されています。副作用を起こさないように医師が適切な処方や管理を心がけています。
とくに答えはありません。調子がよければ長期的に内服してもいいですし、内服をやめたければいつでも減量・中止ができます。漢方治療をされて症状が改善した方の中には、逆にやめどきがわからないという方もいらっしゃいます。そういった方には、「飲み忘れが目立ってきた」タイミングでの減量や中止を提案しています。症状がつらければ飲み忘れることはないため、飲み忘れが目立つ=症状が改善していると考えます。
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