漢方薬

 
　漢方薬を用いて代謝をあげたり、便通を改善して、やせやすい体への体質改善が期待できます。防風通聖散や防己黄耆湯、大柴胡湯、通導散、桃核承気湯などダイエット効果のある漢方として有名ですが、患者さんの体質によって効きやすさが異なりますので医師が患者さんの証をみて処方を調整します。
 

SGLT-2阻害薬

カナグル

　糖尿病治療に保険適応のある薬で、腎臓でのブドウ糖の再吸収を抑制して尿糖排泄を促進することで一日400kcal程度のエネルギーが尿と一緒に排出され、ダイエット効果を発揮します。SGLT-2阻害薬のみでの低血糖の副作用のリスクは少ないです。ダイエット目的で内服する場合は、自費診療になります。
 

GLP-1受容体作動薬

 
　GLP-1とは体内に存在するホルモンで、食欲を抑制する働きがあります。欧米では肥満治療薬として用いられていますが、日本では糖尿病治療薬としてのみ保険適応になっており、ダイエット目的に服薬する場合は自費診療となります。高血糖時にのみインスリン分泌を促進するため、低血糖リスクが少ない特徴があります。GLP-1は食欲を抑える作用があり、自然に食事量がへるため、ストレスを感じることなく、適切なカロリー調節が可能になります。
 

リベルサス（内服薬）

　まずはリベルサス0.3mgで治療を開始して、3か月間継続します。食欲が止まらなければ、3か月後に0.7mgに増量します。食欲が止まっていれば、その量を維持量として継続します。
　どうしても食欲が止まらない場合、高度肥満の方は14mgまで増量しますが、そこまで増量すると副作用が出てくることがあります。また、リベルサスの吸収は胃の内容物により低下するため、朝食前に、空腹の状態でコップ約半分の水（約120mL以下）で服用します。服用後少なくとも30分間飲食及び他の薬剤の経口摂取はできません。