「性器に違和感があるけど、まさか梅毒?」「最近ニュースで聞いたけど、自分には関係ないと思ってた…」
そんなふうに感じている方、実は他人事ではないかもしれません。

こんにちは。金沢市の産婦人科【坂本レディースクリニック】です。
最近、20〜30代の一般女性の間で“梅毒”の感染が急増していることをご存じでしょうか?

今回は、「梅毒ってどんな病気?」「どんな症状が出るの?」「どうやって感染するの?」「治療すれば治るの?」といった疑問に、わかりやすくお答えします。


◆ 梅毒とは?|知らないうちに感染・進行してしまう性感染症

梅毒(ばいどく)は、「梅毒トレポネーマ」という細菌によって起こる**性感染症(性病)**です。
オーラルセックスや性器の接触などによって感染し、近年は若い女性の間でも感染が拡大しています。

症状が出ないまま進行することが多く、気づかないうちに他人にうつしてしまう可能性もあるため注意が必要です。


◆ 【最新データ】女性の梅毒が急増中!

厚生労働省の発表によると、2023年の梅毒の報告数は過去最多の1万4,863件
特に20代〜30代の女性の増加が目立っており、決して特別な人だけの病気ではないことがわかります。

🔗厚生労働省「梅毒」


◆ こんな症状があるかも?|梅毒の主なサイン

梅毒の症状は進行段階によって変わります。最初は見逃しやすいため注意が必要です。

🔸 初期の症状(第1期)

  • 性器や口、肛門まわりにしこりやただれができる
  • しこりは痛みがないことが多い
  • 太ももの付け根のリンパが腫れる

🔸 進行した場合(第2期)

  • 全身に赤い発疹(バラ疹)
  • 手のひら・足の裏にも発疹が出ることがある
  • 発熱、のどの痛み、倦怠感、脱毛など

🔸 放置すると…

  • 心臓や神経に重篤で不可逆的な障害が起こることも
  • 妊娠中に感染していると赤ちゃんにも感染(先天梅毒)

◆ 梅毒はどうやって感染するの?

主な感染経路は以下のとおりです。

  • 性行為(オーラル・アナル含む)での粘膜接触
  • 梅毒に感染している人との性的な接触
  • 妊娠中の母子感染(胎児への垂直感染)

※無症状の人からもうつることがあります。


◆ 梅毒の検査はどうやるの?

梅毒は血液検査で簡単に調べることができます。
当院では、梅毒だけでなくクラミジアや淋病などの性感染症セット検査も行っています。

「症状がなくても不安な方」「定期的に検査をしたい方」もお気軽にご相談ください。

当院の性感染症検査についてはこちら


◆ 治療すれば治るの?

梅毒は抗生物質(ペニシリンなど)で治療が可能です。
ただし、治療が遅れると重篤な合併症が出るリスクもあるため、早期発見・早期治療が大切です。
パートナーの同時治療も重要になります。


◆ 梅毒を予防するには?

  • コンドームの正しい使用
  • 不特定多数との性行為を避ける
  • 定期的な性感染症検査を受ける
  • 妊娠を考えている方は早めの検査を

性感染症についてもっと知りたい方はこちら


◆ まとめ|「梅毒かも?」と思ったら、まずは婦人科へ

梅毒は、早期に見つけて正しく治療すれば完治できる病気です。
しかし、放っておくと体に大きなダメージを与えることもあります。

「不安だけど、誰にも相談しにくい…」という方もご安心ください。
坂本レディースクリニックでは、患者様のプライバシーに配慮して対応しています。

📍石川県金沢市で性感染症検査をお考えの方は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。

投稿者プロフィール

坂本人一
坂本人一院長
大学病院で10年以上、診療と研究に従事してきました。産婦人科だけではなく、尿漏れや頻尿などの女性泌尿器疾患、高血圧や脂質異常症などの女性の生活習慣病の予防治療に力を入れています。漢方マニアです。美容医療が趣味で自分にもいろいろ試しています。当院では、自分がやってよかったと思える美容医療だけを厳選して提供してます。なんでもご相談下さい!