当院の医療脱毛について
当院では医療機関でのみ取り扱いができる高出力のレーザーを用いた医療脱毛を行っております。一時的な減毛効果のみしか得られないエステ脱毛と違って、半永久的な脱毛効果が得られます。また、治療回数も少なく済むので、トータルのコストは医療脱毛の方が安くなる特徴があります。医療用脱毛機器には大きく分けてヤグレーザー、アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザーがあります。それぞれレーザーには独自の特徴がありますが、毛根部細胞を熱で破壊して半永久的な脱毛効果が期待できる点は同じです
当院では、もっとも痛みが小さく、敏感肌の方まで幅広く対応できるダイオードレーザーを採用しています。ダイオードレーザーは太い毛だけではなく産毛や細い毛の脱毛にも有効ですので、女性のための医療脱毛に適していると考えています。
採用機器について
当院では、薬事承認を得ているfromatk systems社のForma α Diode Laserを使用しています。
https://www.jmec.co.jp/showroom/laser-treatment/forma-alpha/
Forma α Diode Laserは、半永久的な脱毛を目的としたダイオードレーザー(808nm)です。発毛には、毛母やバルジ、菱開口部付近の細胞が関連していると考えられています。半永久的な脱毛のためには、それらを含む毛包全体をターゲットにする必要があります。メラニンが多く含まれる毛と毛球部に光エネルギーを吸収させ、そこから伝わる熱エネルギーで毛包周囲組織を損傷させ、毛が再生しないようにします。
毛周期について
毛の再生周期には毛周期とよばれる、成長期→退行期→休止期というサイクルがあります。半永久的な脱毛効果を得るためには、毛母細胞の細胞分裂が活発な成長期に治療する必要があります。
すべての毛がそれぞれ別のサイクルで再生を繰り返しているため、すべての毛の成長期にレーザーを当てるためには効率的な頻度で脱毛を行う必要があります。
休止毛 (%) | 成長毛 (%) | 休止期 | 成長期 | 密度 (1/㎝2) | 毛包の深さ (mm) | |
頭髪 | 13 | 87 | 3~4か月 | 2~6年 | 350 | 5~7 |
上口唇の髭 | 35 | 65 | 4~8週間 | 14~18週 | 500 | 1~2.5 |
あご髭 | 30 | 70 | 10週 | 9~15か月 | 500 | 2~4 |
腋窩 | 70 | 30 | 2~4か月 | 3~5か月 | 65 | 3.5~4.5 |
Vライン | 70 | 30 | 2~4か月 | 3~5か月 | 70 | 3.5~4.5 |
腕 | 80 | 20 | 14~22週 | 11~16週 | 80 | 2.5~3.5 |
足 | 80 | 20 | 20~28週 | 15~19週 | 60 | 2.5~4 |
治療間隔と治療回数の目安
毛周期や経過は個人差が大きく、治療部位や毛包の深さによっても異なるため、効率的な治療間隔については一定の見解はありませんが、満足のいく脱毛効果をえるためには一般的には2~3か月前後の感覚をあけて、おおよそ6~8回程度の照射回数が必要になります。
治療当日の流れ
- エネルギーの吸収をよくするため、治療部位に化粧や日焼け止めを使用しないでください。また、皮脂が残っていると毛嚢炎などの原因になりますので、アルコールなどで十分清潔にします。
- 長い毛があると、光エネルギーが吸収されてしまいます。あらかじめ自宅での剃毛をお願いします。
- 照射中はアイガードを着用して目を保護させて頂きます。
- 患者さんごとのスキンタイプを確認した上で、最適な出力で照射します。
- 照射により毛穴周囲が少し赤くなり腫れるような感じがありますが、正常な反応です。
- 治療後の肌に毛が残っていても、治療後1週間くらいで自然に脱落することがあります。
- 毛穴の中に毛が残っていて毛穴が黒く見えることがありますが、これは熱によって破壊された毛が毛穴に残っているだけなので、自然に脱落してわからなくなります。
症例写真
治療後の注意事項
- 照射後の生活にはほとんど制限がありませんが、治療中は日焼け止めを使用して肌を保護してください。
- 当日の過度な飲酒や入浴は避けて下さい。感染予防のために、当日はシャワー浴のみとしてください。
起こりうるトラブル
- 過度な腫れ、過度な発赤
- 表皮の軽い熱傷、一過性の炎症性色素沈着
- 毛嚢炎
過度な腫れや熱傷は強いメラニン色素に反応しすぎたときに起こることがあります。当院では患者さんのスキンタイプによって強さを変えているため起こりにくいと考えていますが、リスクを下げるために治療の前後で日焼けをしないように気を付けて下さい。また、毛嚢炎はニキビに似た赤い湿疹が照射部位に起こります。これは照射により肌のバリア機能が低下したところに肌の常在菌が感染を起こすことで起こります。皮脂腺が多い背中や腋窩、Vラインで起こることが多いです。
上記症状を認めた場合は適切な処置と保護をさせて頂き、皮膚のトラブルを最小限に抑えさせて頂きます。
医療脱毛が禁忌の方
以下の方は医療脱毛を受けることができません。
- 光過敏症の方
- 光感受性の医薬品を使用している方
- 治療部位に癌病変がある方
- 治療部位に有毛の母斑がある方
- 治療部位に単純ヘルペスがある方
- 治療部位に炎症または感染症がある方
- 治療直前に日焼けしている方
- 抗凝固療法をされている方
- 円盤状エリテマトーデスなどの自己免疫疾患がある方
- 免疫疾患または免疫抑制剤治療を受けている方
- てんかんの既往がある方
- 重度の糖尿病の方
- 治療部位に怪我している方
- ケロイド体質の方
投稿者プロフィール
- 大学病院で10年以上、診療と研究に従事してきました。産婦人科だけではなく、尿漏れや頻尿などの女性泌尿器疾患、高血圧や脂質異常症などの女性の生活習慣病の予防治療に力を入れています。漢方マニアです。美容医療が趣味で自分にもいろいろ試しています。当院では、自分がやってよかったと思える美容医療だけを厳選して提供してます。なんでもご相談下さい!
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