よくある原因

 

入口付近（表在性の痛み）

• 乾燥・潤い不足（ホルモン変化、緊張、ピルなどの影響など）
• 外陰部の皮膚トラブル（かぶれ、湿疹、白斑など）
• 感染（カンジダ・細菌性膣炎・性感染症など）
• 膣前庭部の過敏（前庭痛／前庭部疼痛）
• 骨盤底筋の過緊張（無意識にきゅっと力が入る）
• 瘢痕・処女膜の問題（裂傷痕や肥厚など）

 

奥（深在性の痛み）

• 子宮内膜症・卵巣嚢胞・子宮筋腫・骨盤内炎症
• 骨盤底筋のこわばり、姿勢・筋骨格の影響

 

ライフステージ関連

• 産後・授乳中、閉経期以降はホルモン低下による乾燥・萎縮（GSM）

治療

保険診療と自費診療を、適応に合わせて組み合わせています。複数を組み合わせると効果的です。

• 乾燥・萎縮（GSM）：膣用保湿剤・潤滑剤の併用、エストリオールなどの膣剤・内服、モナリザタッチ（CO2フラクショナルレーザー）

• 膣炎：抗真菌薬・抗菌薬などの治療

• 外陰部皮膚炎：刺激回避、外用薬（ステロイドなど）

• 骨盤底筋の過緊張：リラックス呼吸・セルフケア指導、必要に応じ理学療法やダイレーターによる治療

• 深部の痛み（内膜症など）：ピルやジエノゲストによる治療

• 処女膜強靭・肥厚：処女膜切開術

• 瘢痕・産後裂傷後：軟膏・マッサージ、膣RF、モナリザタッチ

 
自費診療（ご希望・適応に応じて）
 

モナリザタッチ（CO2フラクショナルレーザー）	GSM（閉経関連泌尿生殖器症候群）の治療に適応があり、女性ホルモン減少による膣の萎縮や性交痛に効果があります。同時に乾燥感や尿漏れの改善効果も期待できます。
yoniHIFU（膣ハイフ）	膣の深い層に超音波で熱を与えてコラーゲンの再構築（リモデリング）を促し、膣の乾燥・性交痛・ゆるみの改善を目指します。お湯漏れや尿漏れ、子宮の下垂感の改善、性交時の感度向上が期待できます。
yoniRF（膣RF）	高周波で粘膜〜粘膜下を穏やかに加温し、エラスチン繊維を増やし膣粘膜の血流を改善させます。とくに性交痛の改善効果が高く、レーザーと異なり粘膜を傷つけないので痛みやダウンタイムが少ないのが特長です。