こんな症状にお困りなら、ご相談ください。
- 最近むくみある
- 便秘がひどくなってきた
- 寒気がひどい。体が冷える
- 脈がおそい
- 肌荒れがある
- 最近コレステロールが高いと言われた
- どれだけ寝ても眠くなる
甲状腺機能低下症の治療ポイント
- 治療の基本は、甲状腺ホルモンの補充
- 採血項目もfT4とTSHの数値で診断が可能
- 上記採血項目が治療効果判定にもなる
- 妊娠中の流産にも関係していることがわかってきた
診断のための検査
問診
どういった症状が、いつから出現したか、手術や放射線治療、薬物治療など甲状腺機能を障害する治療歴はないか確認します。
採血
採血を行い、甲状腺刺激ホルモンTSHとfT4の数値を確認します。
fT4低値、TSH高値の場合 | 原発性甲状腺機能低下症 |
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TSHのみ高値の場合 | 潜在性甲状腺機能低下症 |
治療
甲状腺機能低下症と診断された場合の原則は治療になります。症状がない場合は、最低でも経過をフォローすることが必須です。
チラーヂンS
- 基本の治療薬
- 1日1回、まずは少量から開始する
- 2~4週間ごとに症状とfT4、TSHの数値確認しながら少しずつ増量する
- fT4の数値が正常下限まで上昇したらその量を維持して数か月治療継続し、TSHの正常化をめざす
- 維持投与で安定している場合は、3~6カ月ごとの採血フォロー
- 甲状腺機能低下の妊娠希望者には、あらかじめ治療をおこなって甲状腺ホルモン数値を安定させることで流産リスクが低下する
ヨード制限+経過観察
- ヨード過剰摂取の場合は改善が期待できる
- 一次的な甲状腺機能低下は経過観察のみで改善する
- ヨードの多く含まれる昆布の接種制限、ヨード含有うがい薬の使用中止を指導する
- 効果を認めない場合はすみやかにチラーヂンSの投与を開始する
注意が必要な症状
粘液水腫性昏睡
重度の甲状腺ホルモン不足によって生じる状態です。約3割の方が亡くなる危険な状態であり、低体温を伴う意識障害や二酸化炭素貯留による呼吸抑制、けいれんなどの神経症状が起こります。
治療経過の長い方でおこる稀な病気ですが、チラーヂンS内服を自己中断しないようにしましょう。定期的にクリニックに受診して症状と甲状腺ホルモンの数値を確認することが大切です。
発症の誘因としては何らかの重症疾患の合併や感染症、外傷、中枢抑制作用のある睡眠薬等の服用、寒冷への暴露などがあります。症状が出現した場合は、すぐに高次医療施設での治療が必要になりますので、意識障害を繰り返す方や、眠気がひどかったり、一時的に気が遠くなることがある人はすぐに受診するようにしてください。
坂本レディース
クリニック
電話番号 076-225-3305
〒921-8064 石川県金沢市八日市4丁目376
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