光治療(IPL)とは

単一波長で行うレーザー治療と異なり、広い波長帯にわたる光を使って行う美容医療です。美肌効果を認める好ましい波長帯の光だけを取り出すように、不必要な波長帯の光はフィルターでカットされています。様々な波長の光による複数の美容効果を認めます。様々なお肌の悩みに対して、シミや赤み、毛穴の引き締め効果、ハリとキメの改善効果などを一度に期待できる非常にコストパフォーマンスのいい美容医療になります。また、ダウンタイムがほとんどないことも特徴の一つであり、治療後にテープや絆創膏のカバーを10日程度する必要はなく、炎症性色素沈着のリスクも低いです。また、治療後すぐの化粧が可能なため日常生活にほとんど支障をきたすことがありません。

Spark pro L-530 (IPL光治療)

当院では、イスラエルに本社を置くFormatk社が開発したForma α Spark pro 530 IPLを使用しています。

Spark proは、スキンリジュビネーション(Rejuvenation=再び若くなる)治療を目的に開発されたIPLであり、皮膚の状態に合わせて照射パラメータを設定することが可能なため、健常な皮膚にダメージを与えることなく、効率的に治療効果を得ることができます。

Spark pro 530の作用

  1. メラニンに吸収された光エネルギーが熱に変換され、メラニンを破壊しシミやくすみを改善する。
  2. ヘモグロビンに吸収された光エネルギーが周囲に熱伝導することで血管壁にダメージを与え、毛細血管拡張症(赤ら顔)などの血管病変を改善させる。
  3. 真皮に熱エネルギーを与えることでコラーゲンの産生を促し、肌にハリを与える。

引用:https://cedge-inc.com/find/spark-pro/

色素班、赤み、スキンリジュビネーション治療に効果的な波長の光を照射します。

適応病名

老人性色素班(シミ)、雀卵斑(そばかす)、血管拡張症(赤ら顔)

期待される効果

シミの改善、美白、キメの改善、ハリ、毛穴の縮小、産毛の脱毛

治療の間隔と回数

治療間隔:4週間ごとに1回

治療回数:6回程度

1回の治療だけでも肌質改善や化粧乗りがいいなどの治療効果を実感できますが、満足のいく治療効果を得るためには複数回の治療を受けることをお勧めいたします。

治療の流れ

カウンセリング

医師が患者さんのお肌の状態をし、気になるところや治療に対する希望を伺った上で最適な治療プランを提案します。

治療前の準備

うぶ毛があると毛のメラニンに光エネルギーが吸収され、十分な治療効果が得られない可能性もありますので、事前に治療部位全体を剃毛しておくようにお願いします。

治療当日の流れ

  1. 治療当日は、ご予約いただいた時間にご来院いただきます。治療効果を最大化するため、まず初めに治療部位全体をクレンジング・洗顔して化粧や汚れを落としてください。院内には美容医療専用の洗顔スペースがありますので、ご利用ください。クレンジング剤、タオル、ヘアバンドは準備してあります。
  2. 治療前にお肌の状態を確認し、患者さん毎に適した照射出力を設定します。
  3. 患者さんの目をアイガードで保護して、治療部位にジェルを塗布します。
  4. 治療部位全体に照射します。照射の際には、パチッと輪ゴムで弾かれるような痛みを感じます。
  5. 治療終了後はジェルをふき取り、照射後の肌の状態を確認します。
  6. 治療後のお化粧も可能なので、お化粧の希望がある方は別室でメイクすることができます。メイク用品はご持参ください。

治療時間の目安

美容医療は完全予約制のため、ご予約いただいた時間通りに治療を受けることができます。

受診から治療終了まで時間の目安 ※照射後のメイクの時間は含まれません。

初回1時間程度
2回目以降30~40分

治療後の経過

  • シミの部分は照射後に一時的に濃くなり、治療部位に軽度の発赤を認めます。発赤や熱感が強い場合は冷やしたタオルなどで冷却するようにしてください。
  • 一時的に濃くなったシミは薄いかさぶた(マイクロクラスト)化し、肌のターンオーバーとともに自然に剥がれていきます。
  • ダウンタイムはなく、治療後の生活にはほとんど制限がありませんが、保湿剤で治療部位の保湿を十分行ってください。
  • 治療後は日焼け止めを使用して、日焼けしないように注意してください。

治療後のトラブル

光治療は治療後のトラブルが少ない治療法になりますが、治療部位の過度な腫れや過度な発赤、痛みなどの症状が出現した際はご連絡ください。

光治療(IPL)を受けられない方、注意が必要な方

  • 心臓疾患を有する方(ペースメーカーや植え込み式除細動器を入れている方)
  • 光感受性の強い方、または光過敏を誘発する薬剤(テトラサイクリン系抗生剤、イソトレチノイン等)を使用している方
  • 治療部位に入れ墨やアートメイクがある方
  • 治療部位に肝斑がある方
  • 過度な日焼けをしている方
  • 創傷治癒に問題がある方(糖尿病・膠原病など)
  • 自己免疫疾患がある方
  • 出血性疾患がある方、または抗凝固剤を服用している方
  • 血栓症を有する方
  • 悪性腫瘍、またはその疑いがある方
  • てんかんの持病がある方
  • 妊娠している方、またはその可能性がある方
  • 医師が不適当と判断した方

料金

初回トライアル料金(顔全体)1回 16,500円
2回目以降1回 18,700円
5回セット5回 88,000円
※上記料金に加え、初診料、再診料を頂戴しております。

Forma α IPLに使用するハンドピースは、医師が個人輸入によって入手しており、国内において医療機器の承認を受けておりません。
諸外国における安全データは以下をご参照ください。

諸外国における安全性データ

投稿者プロフィール

坂本人一
坂本人一院長
大学病院で10年以上、診療と研究に従事してきました。産婦人科だけではなく、尿漏れや頻尿などの女性泌尿器疾患、高血圧や脂質異常症などの女性の生活習慣病の予防治療に力を入れています。漢方マニアです。美容医療が趣味で自分にもいろいろ試しています。当院では、自分がやってよかったと思える美容医療だけを厳選して提供してます。なんでもご相談下さい!