アフターピルに関する知識とご案内｜石川県金沢市｜野々市｜白山市｜坂本レディースクリニック

1 はじめに
2 アフターピルとは
3 アフターピルの効果と副作用
4 アフターピルの内服方法
5 アフターピルの受け取り方法
6 アフターピルの料金と費用
7 当院への受診の方法
8 まとめ

はじめに

　アフターピルは緊急避妊用のピルです。性行為の際に避妊に失敗してしまった場合は予期せぬ妊娠につながる可能性があります。お子さんの希望があるカップルの場合は問題ありませんが、子どもを産んで育てていくことが難しいといった状況のカップルで避妊に失敗した場合は、緊急避妊用のアフターピルを内服することが望ましいです。

アフターピルとは

　通常のピルとことなり、性交時の避妊に失敗してしまった後に内服する緊急避妊用のピルです。高い避妊効果を認めますが、性交後72時間以内に内服する必要があります。現状は、アフターピルを取り扱うクリニックのみで処方してもらうことができます。

アフターピルの効果と副作用

効果　

　女性ホルモンの分泌系に作用して排卵を抑え、妊娠をしづらくします。また、子宮にも作用して受精卵の着床を防いだり、子宮内へ精子が侵入しにくくすることで避妊効果を発揮します。

アフターピル（ノルレボゲストレル）の避妊効果を示す臨床データ

　臨床研究で、570人がノルレボゲストレルを用いて緊急避妊を行ったところ、4人のみ妊娠が成立しました。この4人のうち3人は本剤服用日が排卵日と近く、1例は排卵日に服用していました。これまでの臨床データから推定される妊娠阻止率は90.8％と非常に高いですが、排卵日周辺での内服では排卵抑制が難しい場合もあるようです。

副作用

　副作用として報告されているもので多いもの

吐き気などの胃腸障害
頭痛、めまい、眠気の神経系障害
不正性器出血
全身倦怠感

アフターピルの内服方法

　性交後72時間以内にノルレボ（レボノルゲストレル）1.5ｍｇを1回内服する。

アフターピルの受け取り方法

　2023年11月28日より医師の診察なしで全国の薬局でアフターピルが購入できる試験販売がはじまりました。

　賛否両論がありますが、アフターピル入手へのハードルを下げることは望まない妊娠を防ぐために重要な取り組みだと思います。

　しかし、まだ試験段階の試みであり、東京や神奈川、大阪などの都市部の薬局のみで対応していることと、購入希望者は事前電話連絡が必要なこと、16歳以上のみ購入可能であること、18歳未満は保護者同伴が必要であることなど、様々な課題があります。

　そのため、現時点でアフターピルを入手するためには、クリニックや病院を受診して医師に処方してもらう必要があります。通常は、産婦人科を標榜しているクリニックであれば、対応している場合が多いと思いますので、石川県内に在住の方は、薬局のみで販売してもらうことが難しいので、近くの産婦人科を受診してアフターピルを受け取るようにしてください。

　望まない妊娠を防ぐことは女性の健康を守る上で非常に重要だと私たちは考えています。

　坂本レディースクリニックでは、アフターピル希望の方にはいつでも処方いたします。土曜日も夕方まで診療しておりますし、当日予約枠が取れない場合でも、アフターピル希望の方は診察させていただきますので、web予約やお電話で【アフターピル希望】とお伝えください。

アフターピルの料金と費用

アフターピルは保険の効かない自由診療になるため、クリニックによって費用が異なります。

薬剤名	費用の相場（全国）	当院
ノルレボ錠	15,000～20,000円ほど	取り扱いなし
レボノルゲストレル錠（ジェネリック）	8,000～11,000円ほど	8,800円

　当院では、レボノルゲストレル錠を8,800円（税込み）で処方しています。必要な方が必要なときに入手できるような価格にしております。患者さんの費用負担を考え、ジェネリック薬を採用しておりますが、効果は先発品と変わりません。

※自由診療になりますので、別途初診料1,650円もしくは再診料880円が必要になります。

当院への受診の方法

　初診患者さんも毎日受け付けております。アフターピル希望の方は予約外であっても優先的に処方させていただきますので問診表に【アフターピル希望】とお書きください。避妊効果を高めるためにはなるべく早く受診することが重要です。

坂本レディースクリニック公式ページ

まとめ

緊急避妊用のアフターピルは90％以上の高い避妊効果がある
将来的には薬局で購入できるようになるかもしれないが、現状はクリニックで処方してもらう必要がある。
性交後72時間以内に内服する必要ある
アフターピルを処方しているクリニックを受診してください
望まない妊娠を防ぐことは女性の健康を守るために重要です

投稿者プロフィール

坂本人一院長: 大学病院で10年以上、診療と研究に従事してきました。産婦人科だけではなく、尿漏れや頻尿などの女性泌尿器疾患、高血圧や脂質異常症などの女性の生活習慣病の予防治療に力を入れています。漢方マニアです。美容医療が趣味で自分にもいろいろ試しています。当院では、自分がやってよかったと思える美容医療だけを厳選して提供してます。なんでもご相談下さい！