ED治療薬の一般医薬品リスト入り検討の報道を読んで思うこと

11月26日の日経新聞でED治療薬のタダラフィル【シアリス】が医師の処方箋なしで薬局で購入できる一般医薬品リストに入れる方針で厚労省が検討していることが記事になりました。

たしかに不妊で困ってる方の中には男性因子による性交障害が多くあります。勃起不全で病院に相談に来る方はごく一部です。勃起障害は男性のプライドに関わる部分なので、なかなかクリニックに受診できずにいて悩んでいる方も多く、これはこれでたくさんの人にとって歓迎されるべきことなのかと思います。

ED治療薬の一般解禁化は少子化対策にもなるし、望ましいことだと考えます。ただ、国が少子化対策に力を入れているのはわかるんですが、個人的には少子化対策より産む産まないを女性が選択しやすい世の中を作る方がこれからの日本で大切になってくるんじゃないのかなと思います。これからどうがんばっても出生数の減少に歯止めをかけるのは難しいし、高齢者の割合がどんどん増えていくのは避けられない(私自身は少子高齢化自体には悪いことばかりじゃないと思ってます)。今も昔も子供を産みたい人が子供を産めばいいし、産みたくない人は別に産まなくてもいいと思います。自分の人生の選択は自分で決めるべきだし、お国のために子供をたくさん産むって考え方自体がピンとこないです。子どもの数が減ってもその分みんなの手をかけて大切に育ててあげればいいだけです。

ED薬の薬局解禁と一緒に、アフターピルも早いところ薬局とかコンビニで買えるようにしてあげてほしいです。医者がいうことじゃないと思うんですが、アフターピルもらうだけでいちいち病院に受診して医師の診察を受ける必要ってぶっちゃけほぼないです。無診察処方はできないのでうちでは必ず診察はしていますが、アフターピル希望の方には「アフターピル希望ですね。1錠飲んで終わり、副作用のリスクは~~~、こういうときは連絡して~~。」の秒で診察終了、サクッと処方してます。アフターピルもらいに来る時が初めて婦人科を受診する子もいると思うし、勇気を出して受診してくれた子もいると思ってるのでその分サクッと処方して終わりにしてます。とくに問診で確認することもないですしね。ただ、婦人科に受診するのが怖くて結局受診できなくて不安な毎日を過ごした人とか、それで望まない妊娠をしてしまう人もそれなりに多くいるので、アフターピルも早く薬局で誰でも買えるようになればいいのになと思います。もちろん私が思っている以上に、厚労省の方もいろんなことへの影響を考えながら検討してくれているのでしょうけど。