疲れやすいのは鉄不足？貧血チェックと対策

「最近、なんだか疲れやすい」「立ちくらみが増えた」「顔色が悪いと言われる」—こんな症状に心当たりはありませんか？もしかすると、それは鉄欠乏性貧血が原因かもしれません。

1 鉄欠乏性貧血とは？
2 鉄欠乏性貧血の主な症状
3 鉄欠乏性貧血の原因
4 鉄欠乏性貧血を防ぐ・改善する方法
5 こんな場合は受診をおすすめ！

鉄欠乏性貧血とは？

鉄欠乏性貧血は、体内の鉄分が不足することで赤血球の働きが低下し、酸素を十分に運べなくなる状態です。特に女性は、生理による鉄の損失があるため、発症しやすいと言われています。毎月の月経で少しずつ貧血が進んでいくと、体が貧血状態に慣れていってしまい、気づかないうちに貧血が進行しているときがあるので要注意です。

鉄欠乏性貧血の主な症状

疲れやすい、だるい
立ちくらみ、めまい
息切れしやすい
顔色が青白い
爪が割れやすい、反り返る（スプーンネイル）
髪の毛が抜けやすい
食欲不振
異食症（氷や土を食べたくなる）

このような症状が続く場合は、鉄欠乏性貧血の可能性があるため、一度血液検査を受けることをおすすめします。

鉄欠乏性貧血の原因

月経による鉄の損失（特に生理の量が多い方）
妊娠・授乳期の鉄需要増加
偏った食生活（鉄分不足）
過度なダイエット
胃腸の病気（胃潰瘍・ピロリ菌感染など）による鉄の吸収不良

鉄欠乏性貧血を防ぐ・改善する方法

鉄分を多く含む食品を意識する

ヘム鉄（吸収率が高い）
レバー（鶏・豚・牛）
赤身の肉（牛肉・マグロ・カツオ）
あさり、しじみ
非ヘム鉄（吸収率が低め）
ほうれん草、小松菜
大豆製品（豆腐、納豆）
ひじき、ごま

鉄の吸収を高める工夫

ビタミンCと一緒に摂る（ピーマン、柑橘類など）
動物性タンパク質と組み合わせる（肉・魚と一緒に）
お茶やコーヒーを食事中に飲みすぎない（タンニンが鉄の吸収を妨げる）

必要に応じて鉄剤を活用する

食事だけでは鉄分が補いきれない場合、鉄剤の内服や注射を行うことが有効です。特に貧血が進行している場合は、早期の治療が望ましいです。

こんな場合は受診をおすすめ！

疲れやすさや立ちくらみが続く
生理の量が多く、毎月フラフラする
食事に気をつけているのに改善しない

鉄欠乏性貧血は、適切な対策をとれば改善できるものです。「もしかして…」と思ったら、早めにチェックしてみましょう！

投稿者プロフィール

坂本人一院長: 大学病院で10年以上、診療と研究に従事してきました。産婦人科だけではなく、尿漏れや頻尿などの女性泌尿器疾患、高血圧や脂質異常症などの女性の生活習慣病の予防治療に力を入れています。漢方マニアです。美容医療が趣味で自分にもいろいろ試しています。当院では、自分がやってよかったと思える美容医療だけを厳選して提供してます。なんでもご相談下さい！